玉からみた古墳時代
展覧会情報
開催期間
2021年10月2日 〜 2021年11月28日 まで
概要
装身具は、現代においても「美」や「威厳」など人を壮麗にみせるためのものです。人に特有の知的文化的行為であり、その意味付けは社会の認知が必要不可欠です。旧石器時代以来、日本列島でもさまざまな意識の中で装身してきました。なかでも弥生時代から古墳時代には、「古墳」という社会的モニュメントの造営に人々が注力するなかで、玉類は社会的ステータス・シンボルであり壮麗な舞台を彩るシンボルとして様々な形で用いられました。記紀において「玉」と称された美石の連珠や渡来文化と関わる金銀銅などを用いた金属製装身具などが、支配者層の人々を中心としてその営みの中で用いられたのです。
この展示では、弥生時代から古墳時代の装身文化とその背景、王権とのかかわりやその位置づけなどに焦点をあて、玉の種類や変化を考えてみたいと思います。