大堰川と由良川の水運—川と人の暮らし—
展覧会情報
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開催期間
2023年10月21日 〜 2023年12月3日 まで
概要
南丹市立文化博物館で開催中の『大堰川と由良川の水運—川と人の暮らし—』は、南丹市域を流れる大堰川と由良川の水運の歴史と、その流域周辺の暮らしを、古文書や絵図、写真などの資料から紹介する展覧会である。
南丹市は、京都丹波高原国定公園の区域に含まれ、森林面積が市域全体の80パーセントを占める、豊かな自然に恵まれた地域である。古くからこの地域で暮らしてきた人々は、木材や薪などの物資を運ぶために、大堰川や由良川の水運を利用してきた。
本展では、古代から近世にかけての木材の筏流しや、近世から現代にかけての舟運の様子を、資料や映像で紹介する。また、水運によって支えられてきた、農業や林業、商業などの暮らしについても、解説する。
特に見どころは、大堰川の筏流しを描いた絵図である。この絵図は、江戸時代中期に描かれたもので、筏師や農民、旅人など、川辺の活気あふれる様子が生き生きと描かれている。
本展は、南丹市域の歴史と文化を、川という視点から理解する機会となる。