園部垣内古墳—発掘50年をふりかえる—

展覧会情報

園部垣内古墳—発掘50年をふりかえる—
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開催期間

2022年8月6日 〜 2022年10月10日 まで

概要

園部垣内古墳
(園部町内林町)は4世紀後半頃に造られた全長84メートルの前方後円墳で、周濠を含めた全長は107メートルに及んでいます。口丹波地方の前期古墳では最大の規模を誇り、周辺地域を治めた王の墓と考えられています。発掘調査では、後円部から全長6.4メートルの割竹型木棺の周囲を粘土で包んだ粘土槨と呼ばれる埋葬施設が発見され、三角縁神獣鏡をはじめとする鏡が6点、管玉・車輪石・石釧・勾玉などの石製品、武器や武具に代表される鉄製品などが出土し、その後一括して国指定重要文化財になりました。
 このように南丹市周辺地域を代表する古墳ですが、1972年7月の府道拡張工事の際に偶然発見されたものであり、それまでは誰も存在を知りませんでした。急遽工事を中断して約10日間の発掘調査が実施されましたが、次々と副葬品が発見されると多くの人々が注目し、連日新聞紙面をにぎわします。また、調査終盤に開催された発掘調査説明会及び出土品展示会には約2千人が来場し、園部町では降って湧いた古墳ブームとなりました。
 本年は園部垣内古墳の発掘調査から50年を迎えました。現在はその時の工事によって墳丘が消滅したこともあり、古墳が存在していたことを知る人も少なくなっています。本展では、当時の発掘調査の様子を写真でふりかえるとともに、出土した品々を紹介いたします。この節目の年にあらためて園部垣内古墳を知っていただき、南丹市や周辺地域の古墳時代についてご理解を深める機会となれば幸いです。
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