飛鳥の考古学2020

展覧会情報

飛鳥の考古学2020
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開催期間

2021年1月22日 〜 2021年3月14日 まで

概要

 今はおだやかな農村の風景が広がる飛鳥ですが、私達の足下には数多くの日本を代表する遺跡が眠っています。そして、長年にわたり継続的な発掘調査がおこなわれ、新たな発見も続いています。

 飛鳥地域の中心部にある庭園遺跡の飛鳥京跡苑池では、北側の池の北東部分が調査され、そこから新たに流水施設や階段状遺構など、水辺の祭祀遺構がみつかりました。日本最古の本格的な寺院である飛鳥寺の西側には、日本書紀に「飛鳥寺西槻下」として登場する広場が広がっていたと考えられています。その推定地の飛鳥寺西方遺跡は、平成20年度より10年間調査がおこなわれ、昨年度にその成果をまとめた報告書が発行されました。

 藤原京域に目を移すと、藤原宮の大極殿院では大極殿の北から新たな回廊を発見しました。これにより大極殿院の構造に関する研究が新たな段階に入るとともに、造営過程についての研究も進んでいます。藤原宮の西2㎞付近に広がる藤原京右京五条周辺および四条遺跡・慈明寺遺跡では、藤原京期の宅地や整然と建つ建物跡、推定西八坊大路、さらに古墳や弥生時代の遺構などがみつかりました。周辺の継続的な調査により、藤原京内の条坊道路や宅地内の利用の実態が判明するとともに、それに先立つ弥生時代、古墳時代の人々の営みもあきらかになってきました。

 今回の展覧会では、平成31年・令和元年度に飛鳥藤原地域で行われたこれら最新の発掘調査成果を中心に、飛鳥地域から出土した遺物についての最新の調査研究の成果などもあわせて紹介します。この冬は、発掘調査と最新研究があきらかにした飛鳥の新発見をぜひお楽しみください。
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