南北朝内乱と八尾
展覧会情報
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開催期間
2021年6月21日 〜 2021年8月16日 まで
概要
南北朝内乱期の八尾の歴史は、恩地左近や八尾別当顕幸、神宮寺小太郎など楠木正成の右腕として活躍した武将が、郷土の英雄として語られてきました。一方、国文学から『太平記』に登場する恩地氏は、紀伊国の生地氏であることが早くから指摘され、さらに恩地左近、八尾別当顕幸は、近世初頭に成立した『太平記秘伝評判理尽鈔』によって作られたキャラクターであることが明らかになりました。神宮司氏も、八尾出身かどうか確証がありません。このため、南北朝期の八尾の歴史は、一から考え直す必要が生じています。本展は、南北朝内乱期の史料とともに、江戸時代につくられたキャラクターである恩地左近・八尾別当顕幸等に関する史料も展示し、真偽入り混じった八尾の郷土史を考えます。