寺内曜子パンゲア/コレクション展: ひとつの複数の世界

展覧会情報

寺内曜子パンゲア/コレクション展: ひとつの複数の世界

開催期間

2021年7月10日 〜 2021年9月20日 まで

概要

モンドリアン展の開催にあわせ、「世界をどのように見るか」という視点から、2つのテーマ展示を行います。

1つは、寺内曜子(てらうち ようこ)によるインスタレーション「寺内曜子 パンゲア」です。
1970年代末にイギリスにわたり、セント・マーチンズ美術学校でアンソニー・カロに学んだ寺内は、「モノ」として提示さえてきた従来の「彫刻」に疑念を抱くようになると、以来、一貫して「コト」の現れとしての「彫刻」に取り組んできました。
寺内は、私たちが見ているのは世界のほんの一部なのだといいます。それを敢えて否定する人はいないでしょう。確かに私たちが知り得る世界は限られたものに過ぎません。しかし、世界を覆う様々な分断や対立に目を向けてみれば、それが、ともすると私たちが自分の認識している世界や属している世界だけを全てだと考えてしまうことに由来しているのが分かります。こうした分断や二項対立的な思考に対する寺内の問題意識は、自身の作品に、「パンゲア」(ひとつの大陸が分離移動して現在の四大陸になったとする大陸移動説において、この仮想の大陸が「パンゲア」(パン=全ての+ガイア=土地と呼ばれた))の名を与えていることにも端的に表れていると言えるでしょう。
本展で寺内は、豊田市美術館の展示室自体を作品のうちに取り込みます。ここでしか体験できない寺内の作品を通して、閉じた私たちの世界の見方が少しでも刷新されることになればと思います。

もう1つは、コレクションによる展示「ひとつの複数の世界」です。モンドリアンや彼が参加したデ・ステイルでは、抽象に基づく造形制作を通して、絶対的な世界へと到達することが目指されました。ただし、それは必ずしも特別なことではありません。芸術家は多かれ少なかれ、造形を介して、まだ見ぬ世界へ触れることを試みてきたと言えます。ひとつに見える世界のなかに複数の世界があり、そうした複数性によって、ひとつの世界が成立している。展示では、コレクションに寺内曜子の作品を3点加え、複数世界への視座を持ち、私たちの認識の外部を想像させてくれる作品を紹介します。
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