紙製品への思い—国誉の礎とコクヨの現在—

展覧会情報

紙製品への思い—国誉の礎とコクヨの現在—
TimeTreeで予定登録する Googleで予定登録する
終了(予定登録はできません)

開催期間

2020年10月29日 〜 2020年12月13日 まで

概要

 我が国において今日的な既成紙製品が登場したのは、外国から洋紙や既製品を輸入し、洋式帳簿として販売し始めた明治の初め頃と言われています。しかしながら、明治末期になっても一般の会社や商店では「大福帳」などのように、束ねた和紙に厚めの表紙を付け、こよりで綴っただけの帳面が使われていました。
 大正時代になり、経営の近代化が急速に進むと同時に洋式帳簿が急速に普及しますが、その前夜、明治38年(1905)にコクヨ株式会社の創業者である黒田善太郎(1879-1966)は、コクヨの前身「黒田表紙店」を起業し、大正2年(1913)には洋式帳簿の既製品化を開始しました。
 天性工夫を好む黒田の企業家精神により改良が重ねられた様々な紙製品は、時代を超えて優良な品質を求める多くの人々に受け入れられます。そして「国誉(コクヨ)」の商標名どおり、黒田の郷里である越中富山、ひいては日本の誉れとして評価され、今日に至る文房具やオフィス家具、事務機器の製造販売に代表される「コクヨブランド」の礎が築き上げられました。
 展覧会では、コクヨ創業期(主として黒田国光堂時代)から昭和29年(1954)の紙製品製造業確立期―大コクヨの誕生―に至る資料や製品を中心に展示し、我が国における紙製品製造史の一端に触れるとともに、地域や環境に貢献する株式会社コクヨ工業滋賀の紙製品(モノづくり)を紹介します。
» 展覧会公式サイトへ行く
この展覧会をSNSでシェアしよう!
B!