開館25周年記念水木しげる魂の漫画展

展覧会情報

開館25周年記念水木しげる魂の漫画展
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開催期間

2021年7月31日 〜 2021年9月26日 まで

概要

 このたび、岡崎市美術博物館では開館25周年を記念して企画展「水木しげる 魂の漫画展」を開催いたします。
 水木しげる、本名・武良茂(むらしげる)は、1922年に生まれ、2015年11月に惜しまれながら亡くなるまで、その93年間の生涯を現役で在り続けました。鳥取県境港で幼少期を過ごした茂は、武良家に出入りしていた近所の“のんのんばあ”に連れられて見た『地獄極楽絵図』に心を奪われ、以来、目に見えない世界に魅入られるようになります。
 その後、成年となった茂は戦地に召集され、激戦地・ラバウルで理不尽に多くの命が失われていく様を目の当たりにするとともに、自身も片腕を失い、生と死の境をさまよう壮絶な体験をします。復員後、茂は、この過酷な体験からますます見えない世界に注目し、魂や妖怪たちが往来する世界に創作のヒントを見出すようになるのです。
 40歳を過ぎた遅咲きのメジャーデビューを果たすまでの極貧生活時代から、押しも押されもせぬ超人気作家になってからも、水木しげるは片腕で独自の画風を模索し続けながら、かつて失われた命への慰めと、この世に生きる人々へのメッセージともいえる作品を全身全霊で描き続けました。
 そう、水木しげるの世界には「魂」が宿っているのです。
 「ゲゲゲの鬼太郎」に代表される妖怪漫画で有名になった水木ですが、ユーモアと皮肉、想像力あふれる短編の数々や、己の体験を基にした誰にも真似できないリアルな戦記物など、妖怪以外の漫画作品においても高い評価を得るようになります。また、近年発見された、デビュー前に描いたスケッチや絵の数々からもその画力の非凡さがうかがわれ、漫画家としてのスケールの大きさを改めて世に知らしめています。
 本展覧会は漫画家・水木しげるのこうした多才な画業に迫り、その作品の尽きない魅力を改めて探求しようとするものです。作品一つ一つに込められた「魂」を存分に味わっていただければ幸いです。
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