キモノからインテリアへ—住空間を彩った機械捺染—寺田コレクションと蛭川コレクション—

展覧会情報

キモノからインテリアへ—住空間を彩った機械捺染—寺田コレクションと蛭川コレクション—
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開催期間

2021年6月21日 〜 2021年7月10日 まで

概要

 京都工芸繊維大学美術工芸資料館では、これまで機械捺染に関わる展覧会として、「ここにもあった匠の技 機械捺染」(2010年)、「京都のモダンデザインと近代の縞・絣」(2011年)、「京都からアフリカへ 大同マルタコレクションにみる1960年代京都の捺染産業」(2013年)、「京都捺染産業の軌跡 ローラー彫刻の祖 武田周次郎とその後」(2015年)、「近代京都の機械捺染図案を今ふたたび―よみがえる寺田コレクション―」(2018年)の5回を開催しました。
これらの展覧会によって、機械捺染が、伝統産業の近代化のなかで重要なポジションにあり、1898(明治31)年に導入されてからおよそ100年、京都の染織産業に大きく貢献してきた姿が浮き彫りにされました。
 本企画は、これまでの機械捺染関連の展覧会の延長線上にあり、用途を広げた機械捺染産業の一側面を紹介するとともに、現代にいたる図案の変遷をたどるものです。
 主な展示資料は、機械捺染の黄金時代の一端を示す寺田コレクションと蛭川コレクションの図案資料と見本生地の中から選定したものです。キモノの需要が減少し、それに伴い図案の主な対象が、着尺(キモノ用)捺染からカーテンや寝具といったインテリアへと変化する1950年代以降の資料を中心に展示します。なかでも、日常に洋風生活が浸透する時代に庶民の住空間を彩ったポップで華やかな図案や生地の数々は初出展となります。あわせて、機械捺染の変遷が俯瞰できる戦前期の資料も紹介します。
 いつの時代も、庶民の生活に寄り添ってきた機械捺染、この展覧会の資料からも、その時々の生活文化が見えてきます。そして、生活文化のなかで生まれた機械捺染の図案からは庶民の美意識を感じ取ることができます。みなさま、それぞれの視点で展示をお楽しみいただけますと幸いです。
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