清川泰次線と立体表現
展覧会情報
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開催期間
2021年4月1日 〜 2021年9月26日 まで
概要
長らく成城に在住した世田谷ゆかりの画家・清川泰次(1919-2000)。初期には具象的な作品を描いていましたが、1950年代に本格的に抽象表現へ移行し、線や色面のみによる表現で、物の形態を写し取ることに捉われない独自の抽象芸術を探求しました。
清川の描く線は、1950年代、60年代の複雑に交錯する線から、80年代の白いカンヴァスに細く引かれた淡い線、90年代の幾何学的な形とともに画面を構成する線へと、画業を通じて大きく変化していきます。さらに、1980年代以降は鏡面仕上げのステンレスによる立体作品を手掛け、これらの作品にも絵画と通ずる線的な表現が用いられました。
本展では、清川の作品における「線」に着目し、絵画作品と立体作品を併せて展示します。晩年まで旺盛な制作意欲をみせた清川が描く線の変遷と、立体表現への展開をご覧ください。