西洋画コレクション印象派からエコール・ド・パリの作家たち

展覧会情報

西洋画コレクション印象派からエコール・ド・パリの作家たち

開催期間

2021年3月23日 〜 2021年5月30日 まで

概要

1874年春、オーギュスト・ルノワールらによるグループ展がパリの写真家ナダ―ルのアトリエで開催され、彼らの直観的感覚的制作態度は当初厳しい批評を受けました。この展覧会に参加した主な作家たちを「印象派」と呼ぶようになり、光の変化に応じる色調や空気の揺れ動きを効果的に描いたことで、その後多くの人々を魅了することになります。



本展でご紹介するフランス印象派の代表的な画家オーギュスト・ルノワールの《薔薇をつけた少女》や、モーリス・ユトリロの《ベシーヌ風景》が描かれた頃、味わいのある古き良きパリは近代都市パリへと変化の兆しを見せ始めていました。芸術の都パリに憧れ、1900年にはスペインからパブロ・ピカソが、1913年には日本から藤田嗣治が渡仏しました。彼らのように世界各地からパリへ集った作家たちは「エコール・ド・パリ(パリ派)」と称され、ロシア出身のマルク・シャガールや佐伯祐三ら異郷の作家たちは自らの表現を追求し、多彩な世界を切り拓いたのでした。



当時の歓楽街モンマルトル界隈の喧噪を避け、多くの作家が移住したセーヌ川沿いでは、マリー・ローランサンと詩人アポリネールの恋が生まれ、アルベール・マルケはセーヌ川沿いのアトリエから《ノートルダム 曇天》を描きました。そして作家たちは文学や音楽、舞台など幅広い分野の人々と交流し、時代を共有しました。



さらに、1905年頃から1910年の間には絵画史上で重要なフォーヴィスムとキュビスムがパリを中心に興ります。「フォーヴ(野獣)の檻の中にいるようだ」と評されるほど強烈な色彩を心の感じるままに描き出したフォーヴィスムの作家たち。なかでも《花瓶の花束》を描いたモーリス・ド・ヴラマンクはフォーヴに生涯を懸けた作家です。



2つの世界大戦のはざまの揺れ動く時代の中で、作家たちは何を感じ、何を表現しようとしたのでしょうか。当館の西洋画コレクションから、パリを中心とする近代化や社会状況の変化に対する作家たちの感受性の一端を垣間見ることができるでしょう。本展では印象派からエコール・ド・パリ、そしてその周辺作家たちの作品をご紹介します。また併せて、オプティカル・アートの代表的なフランスの作家ヴィクトル・ヴァザルリの1970年代の版画作品を特別展示します。
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