大きな美術と小さな美術—東洋工芸鑑賞と実用—/大きな絨毯・小さな絨毯
展覧会情報
開催期間
2021年3月6日 〜 2021年6月6日 まで
概要
古来、実用に供されると同時に人々を魅了してきた工芸品。その最も重要な要素の一つとして、大きさがありますその中には大きさや小ささが重要な要素となったものもあり、一方で迫力に満ち溢れ、大きくてどっしりした安定感が際立つ工芸品が必要とされ、他方では小さくて使い勝手の頗る良い実用性に富んだ工芸品も存在します。加えて、大きさは造形や文様と共に鑑賞性も導きます。作品が生み出される背景には、高い技術力が存在するため、こうした実用性と鑑賞性を具える工芸品の魅力は、制作者への尊敬の念とも言い換えることができます。白鶴美術館は、中国はじめ東洋の優れた工芸作品を所蔵する館として世に知られています。当館は、世界最大級の大きさを誇る青銅器、銀器、水晶玉から、小さく愛らしい上に精巧な作りの装身具に至るまで広範な作品を有しています。その多岐に亙る諸分野の中には仏教美術も含まれます。本展覧会では、大きさに着目し、驚きの器面を現出する工芸作品の数々を展示します。