笠間眞佐子シャドウボックスアート作品展—細川紙に願いを込めて—

展覧会情報

笠間眞佐子シャドウボックスアート作品展—細川紙に願いを込めて—

開催期間

2021年2月24日 〜 2021年3月12日 まで

概要

 埼玉県小川町在住のシャドウボックスアート作家 笠間眞佐子の細川紙作品をご紹介します。
シャドウボックスアートとは、写真や絵をいくつものパーツに切り抜いてパーツごとに重ねていくことで、平面を立体世界へと変化させ、光の加減によって不思議な奥行きを持たせるクラフトアートのことをいい、17世紀頃フランスのサロンで誕生しました。 海を超えた日本、江戸中期の上方では、浮世絵のジャンルに立版古(または組上絵)が登場します。浮世絵版画を切り抜き、組み立てて遊ぶ子供のためのおもちゃ絵の一種で、現代のペーパークラフトにも通じています。


 細川紙(小川町、東秩父村)は、島根県浜田市の石州半紙、岐阜県美濃市の本美濃紙とともに、手漉き和紙技術が2014年11月ユネスコ無形文化遺産に登録され、その伝統技術の保存・継承が求められる埼玉の代表的な和紙です。笠間は、江戸・明治時代、商家の帳簿(大福帳等々)に使われるなど「生活のための紙」であった細川紙を、17世紀のフランス文化であったシャドウボックス作品の素材として用い、日本文化を代表する浮世絵版画を立体的に表現する試みに取り組んでいます。その根底には、細川紙が実用品の「生活紙」からアートの「美術紙」になって欲しいという作家の願いが込められています。


 この度の展覧会では、そうした笠間の細川紙への想いが詰まった葛飾北斎の風景画、花鳥画を中心に、平面絵画であった浮世絵が3Dとなってシャドウボックスアートへと生まれ変わった様子をご覧頂きます。平面とは違った浮世絵の世界をお楽しみ頂き、作品を通して、細川紙の新たな可能性も同時に感じて頂けましたら幸いです。
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