春日大明神に祈る時代を変えた兵(つわもの)—頼朝・義経から幕末まで—
展覧会情報
開催期間
2022年7月16日 〜 2022年12月13日 まで
概要
源頼朝の奉納墨書が在る鼉太鼓、国内外に唯一無二と賞される義経奉納の籠手、黄金の装いに自署(花押)を書き連ねた足利家奉納の兵庫鎖太刀など、春日大社には武士たちが祈りを込めて捧げた珠玉の国宝が数多く伝わります。絶対の勝利が予知できない戦場に赴く時、内外から何時くつがえされるか測り知れない平和の永続を願う時、武士たちは神々に祈りとともに宝物を捧げるのです。また春日大社に伝来する古文書や記録からも、鎌倉幕府や豊臣政権、徳川幕府が春日の神々に篤い信仰を寄せていた事を伺うことができます。
国家国民の守り神として雅(みやび)な印象が強い春日社には、日本神話の時代以来の武神としての一面があります。神様に奉納された刀剣や甲冑の中に垣間見られる優雅な美しさや、文書記録に込められた切実な思いを通して、武士たちの心情を感じて頂くことができる展覧会です。