平安遷都前の京都盆地—飛鳥・奈良時代のムラと寺—

展覧会情報

平安遷都前の京都盆地—飛鳥・奈良時代のムラと寺—
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開催期間

2021年10月22日 〜 2021年12月5日 まで

概要

 同志社大学歴史資料館が行ってきた今出川キャンパス内の発掘調査においては、平安京造営以前の飛鳥~奈良時代の遺構や遺物が出土しています。近年の発掘調査では、この時期の竪穴住居跡や大溝がみつかり、土器群とともに鉄器生産にかかわる遺物も出土しています。奈良時代のこの地点は、正倉院文書『山背国愛宕郡出雲郷雲下里計帳』に載る人々が暮らした地域で古代出雲郷と考えられています。近隣からは古代出雲寺の古瓦が出土していて、一つの郷にムラと寺があったとわかります。
 さらに東方の鴨川東岸では北白川廃寺の遺構群と近隣の集落跡、西方の北野地域でも古代寺院と集落遺跡のまとまりが見つかっています。また嵯峨野~桂川流域にも同様の古代寺院と集落のまとまりが知られているのです。飛鳥・奈良時代のムラ・寺の群の中央に8世紀末になって平安京は築かれたのです。
 今回の企画展は、本学出土の7-8世紀遺物群とともに、同時代の京都盆地の出土品を併せて展示します。それにより平安京遷都前の景観を考古遺物から感じていただければと思います。
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