生誕100年記念作家五味康祐展

展覧会情報

生誕100年記念作家五味康祐展
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開催期間

2021年10月9日 〜 2021年12月5日 まで

概要

「柳生武芸帳」「二人の武蔵」「薄桜記」など剣豪小説作家として一時代を築いた作家・五味康祐(大正10から昭和55年 1921から1980年)。

大阪に生まれた五味は、劇場を経営する祖父母に育てられました。幼い頃から役者や芸人と接し、経済的にも豊かな暮らしを送りますが、両親がおらず、姉妹とも離れて育ったことは、その内面に影を落とします。中学生の時、作家になることを志し、大学時代に日本浪漫派の大きな影響を受けた五味は、戦中、戦後の混乱期を経て、昭和28年(1953年)、「喪神」で芥川賞を受賞し、ようやく文壇での一歩を踏み出します。時代小説の世界に閉塞感が漂っていた中、五味は柳生一族を将軍家剣術指南役としてだけでなく、政治的な隠密集団として描くことで新しい道を開きました。彼が図らずも剣豪小説を手掛けるようになったのは、少年時代の一時期を宮本武蔵ゆかりの地、兵庫県佐用町で過ごしたことに一因があるのかもしれません。

一方、熱心なオーディオ・クラシック音楽マニアとして知られ、その熱愛ぶりを記した随筆「西方の音」等は、今なお多くの人々と魅了し続けています。

本展は、五味の人物像や作品の魅力、その背景について、後半生を過ごした東京都練馬区の練馬区立石神井公園ふるさと文化館が所蔵する原稿、日記、愛蔵品などを中心に探ります。
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