鞍上にて駆ける近代御料馬・主馬寮・天覧競馬
展覧会情報

開催期間
2021年9月11日 〜 2021年11月21日 まで
概要
明治天皇は、御料馬に数多く騎乗され、乗馬を楽しまれました。競馬場へもたびたび足を運ばれ、天覧競馬が催されました。明治38年(1905)には、現在の天皇賞へとつながる帝室御賞典が、横浜・根岸競馬場からはじまっています。馬との深いつながりは、大正天皇、昭和天皇にもひきつがれ、幼少の頃から乗馬にいそしみました。皇室をささえる宮内省内には、馬を取り扱う部署である主馬寮(しゅめりょう)と御料牧場が設置されます。主馬寮の職員は、天皇や皇族方がお召しになる馬車をひき、御料牧場では良質な馬づくりにはげみました。また、日本競馬黎明期には先達となる騎手を輩出する一方、江戸時代からつづく古式馬術の使い手としても活躍しました。
本展では、馬とともに駆け抜けた明治・大正・昭和の歴史にスポットをあて、馬の博物館と宮内公文書館が所蔵する資料を中心に、近代の皇室と宮内省に伝わる馬文化を紹介します。