画家たちの座標—アトリエは語る—
展覧会情報
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開催期間
2021年7月7日 〜 2021年9月12日 まで
概要
鹿追ゆかりの洋画家・神田日勝(1937-1970)の中期の作品群「画室」シリーズに注目した展覧会です。
本展では、《画室A》(1966年)から《画室E》(1967年)
までの5点からなる「画室」シリーズと、その流れをくむ作品として《室内風景》(1968年)を加えた全6点に焦点を当て、作品の変遷を辿りながら「画室」シリーズの位置づけを行います。
また「画室」シリーズに加え、日勝と同じく、画室・アトリエ・絵画制作現場を描いた北海道ゆかりの画家たちの作品をあわせて展示することで、画家にとって〝アトリエを描く〟とは何かを探っていくとともに、他作品との比較を通じて日勝の「画室」の独自性を浮かび上がらせます。
画家にとってアトリエとは、「憧れの空間」であり、「仕事場」であり、あるいは「逃避する場所」でもあったでしょう。絵画を描くための室内を描いた絵画は、さながら、画家のそのときどきの「現在地」を示した「座標」。アトリエの「語り」に心の耳を傾けて、画家たちの物語に想いを馳せます。