収蔵作品展WINDING ROAD—そのカタチのむこうがわ—
展覧会情報

開催期間
2021年6月26日 〜 2021年7月14日 まで
概要
清須市はるひ美術館の建物は大きく湾曲した形をしています。館内にある二つの展示室は、一方が建物全体の形に添った細長いカーブ型、もう一方は幅の異なる壁面で構成された多角形をしています。美術館の展示室というと四角い部屋を想像するかもしれませんが、当館の展示室はこのように特徴的な形をしているのです。本展覧会では、当館の建物や展示室の形を起点に、作品から見えてくる曲がった形に注目して収蔵作品をご紹介します。作品の中にある曲がった形、具体的なモチーフの形や、表面の凹凸、描かれた筆跡など、その形態は様々です。それらを目で追っていくと私たちの視線にも流れが生まれ、制作者の思考と身体の動きを感じられることもあります。それは制作に関わる行為の追体験とも言えるでしょう。制作者は行きつ戻りつまわり道をしながら、時に迷い、時に楽しみ、思い描いた表現を形にしようとしています。作品から見えてくる形を通して、私たちは制作者がたどった「曲がりくねった道」の痕跡を見ることができるのではないでしょうか。
展示空間と作品、双方の形を重ね、制作者のたどった思考を想像しながら鑑賞体験をお楽しみください。