小川原脩展Shu Ogawara 1911-2002/小川原脩のさし絵展倉島齊作「蝦夷残侠伝」
展覧会情報
開催期間
2021年4月25日 〜 2021年7月11日 まで
概要
小川原脩は1911年、倶知安の東・八幡で生まれ、旧制倶知安中学在学中の14歳で油絵の具と出会い、19歳で東京美術学校西洋画科へ進学し本格的に画業を開始しました。戦争時代を経て帰郷して以来、2002年に91歳で生涯を終えるまで、その人生の大半を郷里での創作に費やし、画家としての道を歩んできました。当館が所蔵する小川原作品はすべての年代を網羅し、その数はおよそ700点におよびます。美校を出た1930年代、彼は働く人間のリアリズムを追求し、40年代初頭にはシュルレアリスムと出会い前衛的なグループに属しました。50-60年代では世界的な抽象表現の先端を感じ取り膨大な作品数を制作します。70年代は自らの境遇を託した動物たちの姿を中心に、そして80年代以降には自然と人間が交歓するアジアの大地を朗らかに描きました。それぞれの時代に画家が向き合ったテーマは多岐にわたります。
本展は、この倶知安に身を置きながらも、広く世界へと関心を向け創作を続けた画家・小川原脩の遺した作品を、時代背景とともに一望する試みです。
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