生誕90年三浦哲郎展—星をかたりて、たれをもうらまず—
展覧会情報
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開催期間
2021年5月22日 〜 2021年7月18日 まで
概要
三浦哲郎(みうら・てつお)は1931年(昭和6)、青森県八戸市に生まれました。早稲田大学文学部在学中から創作を手がけ、卒業後、1960年に「忍ぶ川」を発表、翌年第44回芥川賞を受賞し、文壇デビューを飾ります。その後も代表作「白夜を旅する人々」をはじめとする長短篇の数々で、自身と家族、名も無き庶民の姿を描き、人生の苛酷さや安らぎ、人間の哀しみや愛おしさを浮彫りにしました。磨かれた文体で描かれたその作品世界は、壮大な歴史小説から連作小説、児童文学、エッセイと多岐にわたります。神奈川近代文学館ではご遺族から「白夜を旅する人々」「少年讃歌」などの原稿や、生涯の師・井伏鱒二からの三浦あて書簡など貴重資料を多数ご寄贈いただき、「三浦哲郎文庫」として保存しています。本展では、2010年(平成22)に逝去した三浦の生誕90年を記念して、三浦が文学に込めた思いとその作品の魅力を同文庫資料を中心に紹介します。