挑む岡本太郎
展覧会情報
開催期間
2021年4月24日 〜 2021年7月4日 まで
概要
戦後、旧態依然とした日本の画壇や社会に対峙し、自らの力で新しい芸術の創造に挑んだ岡本太郎。画家として出発した岡本は、絵画という狭い枠組みを超えて壁画や彫刻、家具や日用品に至るまで
様々なジャンルに挑戦し、数多くの作品を制作。巨大なモニュメント制作にも挑み、
《太陽の塔》を代表作とするパブリックアートを日本各地に設置しました。
岡本太郎はまた、雑誌や著作、テレビやラジオなど、様々なメディアを通じて幅広い分野にわたり
旺盛な言論活動を行ったことでも知られています。
岡本の発する力強いメッセージは、美術界だけでなく広く一般の人々に影響を与えました。
岡本の強靭な思想は、 少年期に岡本一平、かの子という芸術一家のなかで育ち、
両親と対等に議論を交わすことで培われ、青年期のパリで時代の先端をゆく芸術家や思想家たちと交流し、
ともに活動するなかで身につけたものです。
生涯をかけて時代に挑み、ジャンルを超えて多彩な作品を生み出し、メッセージを発信し続けた岡本太郎。
本展では、挑み続けた岡本太郎の足跡を、多彩な作品と岡本の言葉とともに紹介します。
岡本太郎の作品や言葉の数々は、現在のコロナ禍で閉塞した社会を生きる私たちをも勇気づけ、
時代を乗り越えて生きる力を与えてくれるでしょう。本展によって、これからの時代を私たちは
どのように生きていくべきかを考えるきっかけとなれば幸いです。