茶箱と茶籠

展覧会情報

茶箱と茶籠
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開催期間

2021年5月1日 〜 2021年6月27日 まで

概要

三井記念美術館の所蔵品は茶道具が過半を占めていますが、そのなかでもこぢんまりとまとまりがあり、趣味性が強く独特の世界を備えたものとして茶箱と茶籠があります。当館には約30点の茶箱と茶籠が伝わっていますが、いずれも三井家の歴代やその家族たちが好んだものです。特に惣領家の北三井家伝来のものが多く、六代高祐(たかすけ)が仕立てた茶箱から始まり、七代高就(たかなり)夫人の蒔絵の茶箱、八代高福(たかよし)は、様々な道具をそろえた大形の茶籠、金閣寺の古材を使った茶箱、また煎茶の茶箱など独特の趣味世界を形成しています。十代高棟(たかみね)は高福に引き続き、薬師寺の古材を使った茶箱や、洋行に持参した携帯用の茶箱、近代に入ってからの煎茶の茶籠、そして十一代高公(たかきみ)夫人の手造りの小茶籠へと、茶箱と茶籠で三井家の趣味の文化がたどれます。

この茶箱と茶籠に関しては、2008年に「―数寄の玉手箱―三井家の茶箱と茶籠」と題して展覧会を開催していますが、このたび自粛を余儀なくされているコロナ禍の中で、玉手箱のような趣味と遊びの世界を堪能していただこうと、改めて展覧会を企画いたしました。

今回は、高福の仕立てた大茶籠の外箱に表千家十一代碌々斎(ろくろくさい)が認めた「雪月も花も友とて茶箱かな」という発句に共感し、「雪月も花も友とて…」をキャッチコピーの副題といたしました。雪月花を友として、四季折々に楽しまれた逸品の数々を、同じく所蔵品の茶道具、山水画、花鳥図、古筆切などを取り合わせて展示いたします。
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