マニュエル・ブルケール20世紀パリの麗しき版画本の世界
展覧会情報
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開催期間
2021年4月21日 〜 2021年6月20日 まで
概要
パリの耳鼻咽喉科の医師であり出版人でもあったマニュエル・ブルケールは、1930 ~ 1960 年代にかけて、友人の画家で印刷工房主のジャン=ガブリエル・ダラーニェスの協力のもと、美しい絵で彩られた版画本を、愛書家のために限定出版しました。今日では、ブルケールがどのような人物であったかはほとんど知られていません。しかし、彼とダラーニェスのもとに集った当時フランス で活躍していた画家たちと文学者たちの交流は、この度紹介するこの麗しい版画本となり結実しました。
作品は、画家ごとに特集された本の形態をとり、多くがその画家を礼賛する内容となっています。マルク・シャガールやモーリス・ユトリロなど、20世紀前半のフランス美術の錚々たる画家たちが名を連ねる一方、現在では名前のあまり知られていない画家も参加しています。ブルケールの版画本は、当時のフランスの版画の豊かさと優雅さを示しています。
この度は、当館所蔵の49冊に収録された、約500点を展示します。