あざみ野フォト・アニュアル横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展「写真とプリント」

展覧会情報

あざみ野フォト・アニュアル横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展「写真とプリント」
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開催期間

2021年1月23日 〜 2021年2月14日 まで

概要

横浜市民ギャラリーあざみ野では「あざみ野フォト・アニュアル」と題し、毎年、写真表現の現在を切りとる企画展と横浜市所蔵カメラ・写真コレクション展を同時開催しています。2020年度のコレクション展では、写真とプリントをテーマに、コレクション約150点をご紹介します。
写真のプリントの技術は、写真の用途、被写体の選択や表現にも影響を及ぼしてきました。1839年に発表された最初の写真技術、ダゲレオタイプの主な被写体は人物で、焼増しができなかったため、写真は写っている本人や近しい人の間で所有されていました。ダゲレオタイプに替わって発展したのが、ネガ=ポジ法によるプリントの技術です。1851年に高画質のネガを得られるコロジオン方式湿板写真が発表されると、一枚のネガから生み出された複数の紙焼きのポートレイト、有名人や名所の写った市販のプリントが制作されるようになります。
より高い画質、色調の選択肢、扱いやすさや耐久性のある写真を生み出すために、当時主流だった印画紙、鶏卵紙をはじめ、19世紀後半を通じて、次々と新たな紙焼きのプリントの技術が開発されていきました。
1880年代にハーフトーン印刷が発明され、文字とともに製版された写真を印刷機で大量に印刷することが可能になると、雑誌や新聞の図版として社会的な出来事を写した写真がマスコミュニケーションに活用されるようになります。一方で、20世紀になると芸術作品としての写真を志す写真家たちにとって、一枚一枚の写真にどの技法を選択するかは、表現を成立させる上で重要な要素になっていきました。
本展では、19〜20世紀の様々な技法で制作された写真、関連の深いカメラや資料を通して、プリントと写真表現の関係性を探ります。
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