幕末・明治の古写真展パノラマで見る江戸・東京 (JCIIフォトサロン)

展覧会情報

幕末・明治の古写真展パノラマで見る江戸・東京 (JCIIフォトサロン)
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開催期間

2021年2月2日 〜 2021年2月28日 まで

概要

 JCIIフォトサロンでは、古写真シリーズの40回目として、来る2021年2月2日(火)から2月28日(日)まで、「幕末・明治の古写真展 パノラマで見る江戸・東京」を開催いたします。

 今回ご紹介するパノラマ写真は、幕末期にフェリーチェ・ベアトが撮影した港区三田の有馬屋敷や田安門前から九段下、神田、大手町方面の眺めをはじめ、明治22年(1889)に建築中のニコライ堂の足場から撮影された360度の東京の全景や、明治37年(1904)に海軍兵学校で飛揚された気球から撮影された品川、新橋、銀座、神田方面の180度の鳥瞰、そして小川一真撮影・明治44年(1911)発行の写真帖『東京風景』より、東京府庁から丸の内方面の眺めなど、江戸・東京の風景ばかりを集めました。

 幕末・明治期のパノラマ写真の多くは、カメラを置く位置を定め、ワンカットずつカメラを回転させながら撮影をしていました。そして、そのネガから印画紙に焼き付け、画像の端と端をうまくつなぎ合わせながら糊で印画紙を貼り合わせて、ひとつのパノラマ写真を作り上げていました。

 幕末期は、高台や見晴らしのよい平地で撮影されましたが、写真機材は大きく、その場で現像までしなくてはいけなかったため、とても大変な作業でした。明治期は、高い建物の上から撮影されたものがほとんどで、足元が不安定で危険を伴いました。当時のパノラマ写真は、大変な苦労をして撮影し、手間をかけて作成されたものばかりなのです。
一枚ものの写真と比べるとパノラマ写真は、奥行や横へと視界が広がる感覚がプラスされ、実際に風景を眺めに行った時と同じような視覚を与えてくれます。時代を追って見てゆくと、江戸から東京へと移り変わる街並みの様子がよくわかり、時の流れを視覚的に感じることができます。
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