萩原守衛没後110周年記念展碌山の顕彰に努めた三人の彫刻家
展覧会情報
開催期間
〜 2021年3月14日 まで
概要
2020年は、荻原守衛(1879-1910年)の没後110年にあたります。これを記念して、荻原の顕彰ならびに当館の設立に寄与した東京藝術大学石井鶴三彫刻研究室から三人の彫刻家の作品を紹介します。当館の設立当時(1958年)、三人はそれぞれ教授、助教授、助手の任にありました。石井は、日本の近代彫刻は荻原と高村光太郎から始まると説き、論考「彫刻の先覚荻原碌山」を発表しています。笹村は、荻原に関する論考を数多く発表して研究を推進するばかりでなく、当館の設立にもプロデューサーとしてその才能を遺憾なく発揮し、碌山館は言うに及ばず、什器、備品、館庭に至るまで趣向を凝らしました。基もまた当館の設立にあたり笹村の調査を手伝い、碌山館の尖塔に掲げられた、荻原の芸術が永遠に続くことを象徴する《フェニックス》を制作しています。
本企画展示を通して、碌山を顕彰しながらも、それぞれの芸術性を発揮した三人の作品をご覧いただき、日本近代彫刻史の一端を感じ取っていただければ幸いです。