五彩と色絵(富岡重憲コレクション展示室)
展覧会情報
開催期間
2020年9月25日 〜 2020年11月23日 まで
概要
中国の陶磁器で上絵付けによってさまざまな文様を施す五彩は、日本に伝わって赤絵、色絵などと呼ばれました。日本では古くから中国産の陶磁器を珍重し、時期や産地、文様や色合いなどによって独自の呼び名をつけました。富岡重憲コレクションには、明代の嘉靖年間(1522~1566)頃に江西省の景徳鎮民窯で焼かれた古赤絵(五彩婦人図盤)、万暦年間(1573~1620)に生産された濃彩の万暦赤絵(五彩牡丹文盤等)、明末の天啓年間(1621~27)に焼成され、飄逸な図柄の多い天啓赤絵(五彩算木文花生等)、明末から清初に南方の漳州窯で焼かれた厚手で奔放な絵付けの呉州赤絵(五彩人物図大盤等)があります。
日本の伊万里焼はこれらの影響を受けて作られ、ヨーロッパにも輸出されました。乳白色の地に赤、青、緑、黄などで描かれた文様が映える、彩りゆたかな世界をご覧ください。
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