柳宗悦と古丹波(日本民藝館巡回展)
展覧会情報
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開催期間
2020年11月7日 〜 2021年2月28日 まで
概要
民芸運動の創始者で日本民藝館を開設した柳宗悦[1889-1961]は1923 年の関東大震災の後、住まいを東京から京都へ移します。京都では朝市で丹波で織られた布をよく購入しており、その時に丹波焼との出会いがあったと言われています。1927 年には丹波立杭窯を訪問し、次第に丹波焼に惹かれていきました。
その後、丹波篠山の古道具商の尚古堂や大阪の百貨店が催した展覧会などを通して丹波焼の様々な作品を蒐集していきます。
特に尚古堂の中西幸一氏[1896-1969]との出会いは、柳の丹波焼蒐集に大きな影響を与えています。柳は晩年に到るまで数多くの丹波焼を蒐集していますが、焼成時の灰による自然釉の甕や壺に美しさを見出し、その蒐集に邁進していきました。
本展では、2019 年に日本民藝館で開催された展覧会を再構成し、柳が丹波焼と出会ってから晩年に到るまでの蒐集を辿っていきます。また、合わせて豊田市民芸館所蔵の丹波焼の作品も展示します。