日本のアニメーション美術の創造者山本二三展—天空の城ラピュタ、火垂るの墓、もののけ姫、時をかける少女—

展覧会情報

日本のアニメーション美術の創造者山本二三展—天空の城ラピュタ、火垂るの墓、もののけ姫、時をかける少女—
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開催期間

2020年7月18日 〜 2020年9月13日 まで

概要

 アニメーションの美術監督として、数多くの話題作、名作に携わってきた山本二三は、1953年長崎・五島列島の福江島に生まれました。幼少期より絵を得意とした山本二三は建築と絵画を学んだのち、アニメーションの背景画を手がけるようになり、宮崎 駿演出のテレビシリーズ『未来少年コナン』(1978)で24歳の若さで美術監督に抜擢されました。その後、高畑 勲監督の劇場版『じゃりン子チエ』(1981)や『火垂るの墓』(1988)、宮崎 駿監督の『天空の城ラピュタ』(1986)や『もののけ姫』(1997)、細田 守監督の『時をかける少女』(2006)などの美術監督を務め、現在も日本を代表するアニメーションの背景画家・美術監督のひとりとして活躍を続けています。

 物語の舞台を丹念に取材、あるいは構想し、実在しない空間の温度や空気感までも描き上げる緻密な仕事、卓越した雲や自然描写の表現は国内外で高い評価を受けています。屋久島を取材して描かれた『もののけ姫』のシシ神の森は極めて細密に描きこまれ、圧倒的な迫力があります。

 時には写実的に、時には心象風景のように、山本二三が描く背景画には影響を受けた油彩や繊細な光の効果を活かした印象派風の表現も取り入れられています。

 本展では、作者自らが選んだアニメーションに用いられた手描きの背景画、その前段のスケッチ、イメージボードの他、故郷を描くライフワーク『五島百景』など、初期作品から最新作まで約200点を展示し、名作アニメの情感溢れる物語世界を形作ってきた山本二三の絵の魅力に迫ります。
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