朝鮮螺鈿の美
展覧会情報
開催期間
2023年11月17日 〜 2023年12月24日 まで
概要
朝鮮半島で盛んに制作された螺鈿漆器の美を、大和文華館が所蔵する作品を中心に紹介する展覧会。螺鈿とは、貝殻の薄片を漆器の表面に貼りつけて文様をあらわす技法である。高麗時代には、菊や牡丹などの唐草文様が、朝鮮王朝時代には長寿や子孫繁栄などの吉祥文様から詩文などの文字と絵画の組み合わせまで、多様な文様が螺鈿であらわされた。
本展では、大和文華館が所蔵する「螺鈿葡萄文衣裳箱」をはじめ、高麗時代から朝鮮王朝時代までの螺鈿漆器約40点を展示する。
「螺鈿葡萄文衣裳箱」は、多くの実をつけた葡萄の図案が絵画を見るように巧みにあらわされた、朝鮮螺鈿の優品である。本展では、この作品の修理後の姿を初めて公開する。
また、特別出陳作品として、文様や器形が類似する同時代の螺鈿作品を拝借し、朝鮮王朝時代の螺鈿の特質に迫る。
本展は、貝の輝きによってあらわされた螺鈿の美しさと、豊かな文様表現の系譜をご覧いただける機会となるだろう。
会場
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