浅野友理子展つづり思考
展覧会情報
開催期間
2023年4月22日 〜 2023年8月20日 まで
概要
宮城県出身の画家浅野友理子氏の作品展。日本画の顔料で独自の手法で東北各地を訪ね歩き聞き取った「植物」という存在と人々の営みの絡み合う様子を記録するように絵画に落とし込んでいる。祖母の出身地でもある栗原市や隣接する岩手県一関市へは何度も足を運び、土地の人々との対話を通じて受け取った情報を「削り花と祈り」「受け継がれる藍の種」「伊豆沼とともに生きる人々」「文字地区の食文化」という４つのテーマに集約し作品を制作した。中でもメインとなる八曲一隻（幅約7.2メートル高さ1.8メートル）の屏風は、栗原市栗駒文字地区で受け継がれてきた「正藍冷染」と、技術を守り続け現在は唯一の藍農家となった千葉家の人々との交流から生まれた大作だ。また「伊豆沼とともに生きる人々」をテーマとしたエリアでは、かつて漁業を生業とした人々が実際に使用していた笹舟に直接絵を描き、立体作品として展示している。
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