板木と版本 —藤井文政堂旧蔵の板木から—

展覧会情報

板木と版本 —藤井文政堂旧蔵の板木から—
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開催期間

2023年6月5日 〜 2023年7月28日 まで

概要

奈良大学博物館は、約5000点にのぼる板木(印刷のために文字や絵などを彫りつけた木版)のコレクションを所蔵しており、それらは江戸時代から近代までの出版の歴史を物語る資料として貴重である。その板木コレクションに、2022年9月、京都の古書店「藤井文政堂」から寄贈された442枚の板木が加わった。その板木を用いて印刷されたと考えられる版本のうち、江戸時代末までに作られた書物を調べたところ、奈良大学図書館にいくつかが所蔵されていることがわかった。今回の企画展では、そのなかから、日本初の総合園芸書『花壇綱目』、京都の四季の暮らしを描いた『新板繪本若艸山』、『児童教訓 伊呂波歌絵抄』など、5作品の版本が、板木とセットで初公開展示される。これらの板木と版本から、書物の板木が何度も復刻され、さらにそれが版元間を移動していたことが分かる。江戸時代の出版事情や文化がうかがえる展覧会である。
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