國學院大學博物館の企画展「論語 for Beginners」は、江戸時代に刊行された多様な訓蒙書を特集した展示です。訓蒙書とは、ビギナーでも理解できるように、様々な工夫がなされた学習参考書のようなものです。例えば、『論語』の原文に日本語の読み方や意味を付け加えたものや、『論語』の内容を漢詩や和歌にまとめたものなどがあります。これらは中国・朝鮮ではほとんど見られない、日本独自の『論語』受容のかたちとも考えられます。展示では、これらの訓蒙書やそれに関連する資料を紹介し、『論語』と格闘した江戸時代の人々の軌跡を一緒にたどります。また、『論語』に関するクイズやゲームも用意されており、楽しみながら『論語』に親しむことができます。