戦後のGHQ占領下、民間貿易が再開された1947年から1952年まで、日本の輸出品には「Made in Occupied Japan」と刻印することが義務付けられた。この展覧会では、個人コレクターより寄贈されたオキュパイドジャパンコレクションの第二弾として、洋食器を紹介する。大正以降、外貨獲得の主力商品として海を渡った和製洋食器は、アメリカ人の好むスタイルや最新の流行を取り入れて人気を得た。ディナーセットやコーヒーカップ、デミタスカップ、ソルト&ペッパーなど、アメリカの一般家庭の食卓を彩った洋食器が約70年ぶりに日本に帰ってきた。