衆縁の募斧斤の力—幕末・明治東本願寺再建の歴史—
展覧会情報
開催期間
2023年1月17日 〜 2023年2月18日 まで
概要
京都駅前に壮大な伽藍を擁する東本願寺は、真宗大谷派の本山であり正式名称を「真宗本廟」といいます。広大な境内と荘厳な雰囲気をもつ東本願寺には、日々、全国各地の門信徒や、観光客が参拝に訪れます。わが国最大規模の伝統木造建築とされる御影堂をはじめとする諸建築は、重要文化財に指定されており、その規模と格式の高さが評価されています。東本願寺は、1602年の創立以来、江戸時代を通じて4度もの火災に見舞われ、そのつど全国門信徒たちの信心の力によって再建という大事業が成し遂げられてきました。現在の建物は、元治元年(1864)の禁門の変(蛤御門の変)の戦火による焼失ののち、50年近い歳月をかけて再建されたものです。
本展覧会では、大谷大学博物館が所蔵する再建関係史料を中心にして、幕末・明治の再建のあゆみをたどります。大事業を支えた門信徒たちの信仰の篤さと、近代日本における匠たちの技術の一端に触れていただければ幸いです。