北澤美術館所蔵ルネ・ラリックアール・デコのガラスモダン・エレガンスの美

展覧会情報

北澤美術館所蔵ルネ・ラリックアール・デコのガラスモダン・エレガンスの美
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開催期間

2022年9月10日 〜 2022年11月27日 まで

概要

 ガラスを素材としたエレガントな作品の数々で、アール・デコの新時代を切り開いたルネ・ラリック(1860-1945)。フランス北東部シャンパーニュ地方のアイに生まれたラリックは、パリを拠点とし、前半生はジュエリー作家として、アール・ヌーヴォーの時代に活躍しました。貴石に代わる新素材としてガラスを用いるなど、ラリックは早くからガラスの可能性に注目していましたが、やがて、香水商のフランソワ・コティ(1874-1934)との出会いから、ガラスのラベルや香水瓶を制作する機会を得て、1909年にパリ東方郊外のコンブ=ラ=ヴィルに工場を構え、ガラス作品の量産を始めました。その後、ジュエリー制作を離れ、本格的にガラス工芸の道へと進みました。
 ガラスの透明性を活かした新鮮なデザインと、鋳型を駆使した独自の製法によって、芸術性と実用性を兼ね備えたラリックのガラス作品は、1925年にパリで開催された博覧会の名称に由来する新しいデザイン様式「アール・デコ」を象徴する存在となり、ラリックはフランスを代表するガラス工芸家として知られるようになりました。自然や神話の世界をモティーフに取り入れた優雅な作風には、「生きる悦び」を追い求めるフランス装飾芸術の精神「ラール・ド・ヴィーヴル(生活の芸術)」が豊かに受け継がれ、今、なお多くの人々を惹きつけてやみません。
 本展では、世界屈指のガラス・コレクションを有する北澤美術館所蔵のルネ・ラリック作品より、アール・デコの時代を代表する名品を厳選し、その全体像を、時代を追ってご紹介します。華やかで洗練された20世紀初頭のモダンな生活様式を彩ったラリックの美しき「モダン・エレガンス」の世界をどうぞお楽しみ下さい。
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