民藝とは、1920年代に思想家・柳宗悦が説いた民衆的工芸のことで、日々の生活の中にある美を慈しみ、素材や作り手に思いを寄せる考え方を示す。本展では、柳が日本や世界各地から収集した民藝の品々約150件を「衣・食・住」のテーマに沿って紹介する。また、現在の民藝の産地や作り手も紹介し、セレクトショップBEAMSの元ディレクターであるテリー・エリス/北村恵子(MOGI Folk Art ディレクター)による、現代の生活に溶け込む「これからの民藝スタイル」を提案するインスタレーションも見どころのひとつである。