『坂の上の雲』のひとびと
展覧会情報
開催期間
2020年2月22日 〜 2022年2月13日 まで
概要
明治維新によって近代国家として歩み始めた日本。この小さな国の新しい国民は、時代の高揚感の中で自らの信じる道を切り拓いていきました。小説『坂の上の雲』には三人の主人公をはじめ、時代を懸命に生きた多くのひとびとが登場します。
政府批判も辞さない鋭い論説を展開しながら、限りないやさしさで子規を支え続けた陸羯南(くが かつなん)。日露戦争という巨大な試練に対し、知恵を絞り、決断力をもって乗り越えた東郷平八郎(とうごう へいはちろう)や児玉源太郎(こだま げんたろう)。国家を背負って諸外国と粘り強く交渉し、日露戦争の講和を成し遂げた小村寿太郎(こむら じゅたろう)や金子堅太郎(かねこ けんたろう)。かれらは、言論、軍事、外交のトップランナーとして、新しい時代の担い手となりました。
今回の企画展では、『坂の上の雲』に描かれたひとびとが、それぞれの置かれた状況でどのようにふるまったかを紹介し、令和という新しい時代を歩み始めた現代人へのメッセージとするものです。