牧野富太郎幻の『万葉植物図譜』の歌世界1
展覧会情報
開催期間
〜 2023年8月21日 まで
概要
牧野富太郎(1862~1957年)は、日本の植物分類学の父と呼ばれる植物学者である。彼は多くの植物図鑑を刊行し、日本の植物研究に貢献した。また、彼の人柄や家族愛にも注目が集まり、2023年度前期NHK連続テレビ小説『らんまん』では、彼と夫を献身的に支えた妻寿衛子(すえこ)がモデルとなっている。牧野博士は、日本最古の歌集である万葉集にも造詣が深かった。晩年には、万葉集に登場する植物の図鑑『万葉植物図譜』を準備していたが、残念ながら生前に刊行されることはなかった。この幻の仕事は、彼の遺品から発見された原画や資料によって部分的に再現されている。
高岡市万葉歴史館では、練馬区立牧野記念庭園の協力のもと、『万葉植物図譜』の複製原画や関連資料を展示している。牧野博士と万葉集の関わりを知ることができる貴重な機会である。