三橋節子が愛した野草たち
展覧会情報
開催期間
2022年5月28日 〜 2022年11月23日 まで
概要
「萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝顔の花」万葉集にある、山上憶良が詠んだ秋の七草です。
三橋節子も野草が好きでした。
節子の絵画の代表作とされる花折峠には、川に流されていく花売り娘をいとおしむかのように、ナデシコやオミナエシをはじめ、たくさんの野草が華麗に描かれています。
また、野草の中でも普段耳にすることのないワレモコウやノリウツギが節子の絵画にしばしば登場します。
節子は野草を多く描きましたが、どれほど野草が好きだったのかは、生まれてきた息子に「草麻生」(くさまお)、娘に「なずな」と名づけたことでもうかがい知ることができます。
そこで今回の展示は、節子が描いた野草を主テーマといたしました。
公園散策も兼ねて、節子が描いた野草たちを鑑賞いただき、節子の心に触れていただければ幸いです。